SAPのソリューション

デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進などの経営課題の解決に向けて、ERPソリューション、クラウドアプリケーションや開発・運用基盤を組み合わせて、グローバルなエコシステムを構築のためのソリューションです。

お客様の課題

業種や規模によって企業の課題は経営課題、業務課題、システム課題など多様です。さらにそれぞれ課題は単一分野の課題だけではなく、相互に関連することで複雑になっています。

GSLが提供するサービス

様々な業種に関する技術・ノウハウに裏付けられたソリューション力をベースにした豊富な SAP Business-all-in-one テンプレートワンストップサービス体制で、導入から保守までをサポートします。

お役立ち情報

NTTデータGSLは日本企業のDX推進やグローバルビジネス展開の支援を提供しています。
GSL Tech Blogでは、最新技術に関するノウハウやナレッジをまとめています。
GSLコラムでは、製品情報だけではなく、トレンドや基本的な用語の解説などをまとめています。
関連資料ダウンロードでは、お客様の課題やソリューションをまとめた資料を用意しています。
GSLニュースは、SAPソリューションをはじめ周辺系システムとの連携を通じたDX推進など、最新の情報をメールマガジンでお届けします。
GSL University Journalは、企業内大学である「GSL University」における各研究室の教授等によるインサイトや成果報告、社員からの寄稿をまとめております。
ぜひご覧いただき、お役立てください。

企業情報

日系企業のグローバル展開に伴う、システムのグローバル化需要に応えるために、NTTデータグループにおけるSAP事業の中核会社を設立し、国内のグループ会社に分散しているSAPソリューション、業務ノウハウの一体化を図り、戦略的な事業経営を目指します。

SAP Analytics Cloudとは?

2015年に登場したSAP Analytics Cloud

SAP Analytics Cloudは、SAP社が提供しているSaaS(Software as a Service)型ビジネスインテリジェンス(BI)ソリューションサービスです。ビジネスインテリジェンスとは、企業内のデータを収集し、分析することで、経営などの意思決定に役立てることを指します。

2015年12月にリリースされた際には「SAP Cloud for Analytics」という名称でしたが、その後、「SAP BusinessObjects Cloud」に変わり、そして現在のSAP Analytics Cloudという名前になっています。SAP Analytics Cloudは、SAP HANAのインメモリーテクノロジーを基盤としたSAPクラウドプラットフォームに構築されているため、ハードウェアの準備やソフトウェアのインストールをすることなく、すぐにサービスを使用することができます。

低コスト・短納期でWebブラウザから利用することができるため、ユーザーの状況にあわせ、まずは部分的に導入を開始して将来的に拡張したり、本格導入前の効果検証用として利用したりするなど、柔軟に利用することができます。

また、Webだけではなく、スマートフォンやタブレットを利用して、いつでもどこからでも分析結果にアクセスし、ビジネスインテリジェンスを得ることができます。

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モダナイゼーションの目的

SAP Analytics Cloudは、予算・計画管理や、データ可視化・分析AI・機械学習機能を通じて、経営管理の業務効率化と迅速な意思決定に貢献するものです。それぞれの機能を順に見ていきましょう。SAP Analytics Cloudには、予算や計画の管理に必要なデータ入力管理やバージョン管理、多段階配賦や簡易シミュレーションといった機能を搭載しています。また、SAP Analytics Cloudは様々なデータ形式に対応しており、SAP HANAやSAP ERPなどSAP社の各種製品はもちろん、Googleドライブ、Salesforce、SQL Databaseなど、計17のデータソースからデータを取得することが可能です。

また、Microsoft Excelと接続し、Microsoft Excelからデータのフィルタリングや操作を行うことも可能です。コメントやワークフロー等のコミュニケーション機能も搭載されているため、関係者間で情報共有しながら予算策定を進めることができます。グローバル対応機能も備わっており、海外拠点の担当者が現地の通貨で入力し、必要な通貨に換算して集計することも可能になっています。

そして、SAP Analytics Cloudを利用すれば、専門的な統計知識がなくても、分類・回帰・時系列などの予測モデルの作成や、クラスタリング、ソーシャルネットワーク分析、レコメンデーションなど、様々な分析モデルを作成することができます。クラスタリングによって、散布図やバブル図を使用した顧客セグメントの可視化を行うことも可能です。また、スマートインサイト機能を使うことにより、任意のチャートにおける原因分析をAIで行うことができます。

例えば、特定の地域のみで売り上げが高いような場合に、その要因を自動で分析することができます。更に、データ内の未知の関連性を自動的に発見する機械学習機能を利用して、パフォーマンスの向上や異常の検出に役立てることも可能です。これは、ある商品を購入した人と購入しなかった人のデータから、購入行動に影響を与える要因を自動で分析するような機能です。

なお、質問に対して会話形式ですぐに回答が得られるマシンインテリジェンスを搭載しており、インタラクティブにビジネスインテリジェンスを提供することができます。AIや機械学習が搭載されており、分析のサポートをしてくれるため、分析モデルの検討や決定、データ収集・分析担当者の教育といった部分に必要な労力と時間を削減できることもSAPアナリティクスクラウドの利点の一つといえるでしょう。

拡張型アナリティクス

これまで、企業の経営状況を管理するためには、経営企画・経理担当者は各部門から業績データを収集する必要がありました。その際、業務担当者がバラバラに作業しているため、集計作業を行い経営会議の資料を作成するのに多くの手間と時間がかかってしまいます。SAP Analytics Cloudは、計画から分析までをクラウドで一元化することで業務効率化を行うソリューションです。

ICTアドバイザリ企業の大手であるガートナー社が行った企業のIT投資にかかる調査によると、投資対象として「BI/アナリティクス」が1位となっており、各企業が差別化のため、データ分析に取り組んでいることがうかがえます。またガートナー社は、今後は、AIが分析のサポートを行い、データの前処理や、データ内のパターン検出、結果の共有と運用化を自動化していくSAP Analytics Cloudのような拡張型アナリティクスが主流となると分析しています。

SAP Analytics Cloudは、2019年にBARC(Business Application Research Center)が実施した調査で、ビジネスプランニング分野で最高評価を獲得しており、今後ますます機能が充実していくことが期待されています。SAP Analytics Cloudは、インテリジェントエンタープライズを実現するための重要なコンポーネントの一つです。デジタルコアとして位置づけられるERPに蓄積されるデータを活用することで、リアルタイムで適切な意思決定を支援します。

業務プロセスだけでなく、経営自体のリアルタイム化と高度化をサポートする基盤として、ぜひご検討ください。

関連資料

  • 基幹システムソリューションガイド(大全)

    NTTデータ グローバルソリューションズが提供するお客様のDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するためのソリューションガイドです。ぜひ、ご一読ください。 ダウンロード