デジタルトランスフォーメーション
デジタル技術の進化は著しく、企業活動にデジタル技術を適用させることにより企業活動そのものを変革することを意味するデジタルトランスフォーメーションは、システム課題ではなく経営課題と言えます。
新型コロナウィルスは、世界的に生活にもビジネスにも大きな影響を与えています。そして同時にすべての企業に「デジタル化」の必要性を迫りました。その結果として、デジタルトランスフォーメーション(以下、DX)の取り組みが業種や規模を問わず、すべての企業にとっての将来を左右する大きな課題になったともいえるでしょう。
DXの課題
企業がニューノーマルの時代にイノベーションを創出し、競争力を維持していくために不可欠となったDXですが、多くの企業においては道半ばといえるでしょう。その要因の一つが、レガシーシステムの存在であり、その状況に対してデジタル化のビジョンを描けていないということが指摘されています。
たとえば、経済産業省が2018年に公開した「DXレポート」によると、日本国内の約8割の企業が老朽化したシステムを抱えており、さらに、7割の企業がDXの阻害要因としてレガシーシステムの存在を挙げています。また、日本国内の7割の企業が、「デジタルに対するビジョンと戦略の不足」を、デジタル変革の実現における課題として挙げています。
デジタル活用のための戦略・ビジョンを実現するためのIT基盤
テクノロジーを活用して業務の効率化・高度化を実現するためのデジタル戦略として、SAPが提唱している「インテリジェントエンタープライズ」というコンセプトが存在します。「全社員が高付加価値の業務に従事できるよう業務の効率化・高度化を図るため、AI、機械学習、IoTといった最新テクノロジーを活用する企業」がインテリジェントエンタープライズの目指す姿です。
そして、このインテリジェントエンタープライズを実現するためのIT基盤になるのが、ERPソリューションである「SAP S/4HANA」および「SAP Business ByDesign」です。DXを実現するための要素の一つに、様々な業務システムを連携するとともに、データを活用して意思決定を支援したり、カスタマーエクスペリエンスを改革することがあります。そのためには、業務アプリケーションを導入するだけではなく、SAP S/4HANAやSAP Business ByDesignをデジタルコアとして位置づけデータを集約するとともに、インテリジェントなデータ活用の基盤とします。DXを成功させるためにはこの基盤ともいえるERPが統合され、次世代のプラットーフォームになっていることが不可欠な要素です。
NTTデータGSLでは、お客様のDXを成功させるために、SAP ERPソリューションを中心としたデジタル活用のための戦略の構想策定、それを実現するIT基盤の構築、導入、運用をワンストップでサポートします。