グローバルビジネスの最適化
ローカル適合とグローバル統合をどのようにバランスするかという、グローバルビジネスの最適化は古くて新しい経営課題です。新型コロナウィルスの蔓延でバランスの見直しが生じてきています。
新型コロナウイルスにより、グローバルビジネスの見直しを余儀なくされている企業も少なくありません。サプライチェーンに大きな影響を与え、グローバルでの調達、生産、物流に大きな遅延や停止なども発生しました。不確実性が増している世界において、もはやグローバルにビジネスを展開すること自体がリスクなのでしょうか。
不測の事態が発生した際に、素早く次善の策を講じ、ビジネスの復元力(レジリエンス)を獲得するために、デジタル化がより一層重要になります。従来の拠点ごとに最適化されたシステムでは、どこで物流が滞っているのか、どの工場では生産が可能なのかをリアルタイムに把握し判断することはできませんでした。ERPシステムを中心とした統合基盤を構築するとともにデータを活用することで、迅速で適切な意思決定を支援します。
グローバルビジネスにおける状況の把握と、リスクが発生した際にも対応できる迅速な意思決定において、ビジネスのデジタル化と統合された基盤は不可欠なものとなっています。
基幹システムの活用によるグローバルビジネスの最適化
グローバルで統合されたERPを導入するといっても、地域や国によって、言語や通貨はもちろん、法律や税制、商習慣も異なり、それを適切に導入するのは容易なことではありません。NTTデータGSLでは、豊富な導入経験から次のようなアプローチを取ります。
① 国内で導入後、グローバルの各地域に展開
国内本社のビジネスモデルをもとに、各地域、国に必要な機能を追加、削除しながら展開します。ローカライズの際にもグローバルでの整合性を維持します。
② グローバルの各地域に導入後、そのノウハウをもとに国内に展開
先にビジネスプロセスがシンプルであることが多い海外拠点で型を作り、それをもとに国内のビジネスモデルを見直しながらグローバルでの整合性を維持し、最適化します。
お客様の環境やビジネス特性、事業課題などを勘案しながら、より最適なアプローチをご提案いたします。また、グローバル展開で課題となる運用についても、グローバル体制によってサポートいたします。