株式会社三井ハイテック様
SAP ERPを短期間で導入し、製造プロセスの異なる製品の原価管理を標準化
- 製造業
福岡県北九州市に本社を置く株式会社三井ハイテックは、基幹システムの更新にあたり、NTTデータ グローバルソリューションズの支援を受けて、SAP ERPを11カ月という短期間で導入。新たな基幹システムにより「個別受注生産品」と「繰返受注生産品」の異なる製造プロセスの原価管理を標準化しました。さらに同社特有の社内取引においては、内部利益を考慮した正確な業績管理を実現しました。
導入前の課題
- システム老朽化に伴う運用効率の低下
- 個別最適化や属人化による生産効率の低下
- ビジネス環境の変化とともに増加した製品の数や種類に対応するための統制の不足
NTTデータ グローバルソリューションズを選んだ理由
- 様々な観点から慎重に判断して選定
- 過去に導入支援を受けた企業の現場担当者の意見を参考にした
導入ソリューション
- SAP ERPの財務会計(FI)、管理会計(CO)、在庫/購買管理(MM)、生産管理(PP)、販売管理(SD)の5つをビッグバン方式で導入
- 生産現場への影響を最小限にとどめるために、同社のノウハウが詰まった製造実行システムを維持したまま、EAIツールでデータを連携
- 工数削減とともに、導入後の運用と将来のバージョンアップ時の負担減も見据えたアドオン開発を抑えた短期構築支援
導入の効果
- 製造原価の把握が可能となったため、課題と改善策が発見できるようになり、その改善により生産効率が飛躍的に向上した
- 精度の高い原価計算の実現により、製造と販売部門が一体となってエンドユーザーに高品質の製品を低価格で供給するための取り組みをすることが可能になった
お客様の声
管理本部 副本部長
白川 裕之様
SAP ERPで一元管理しているデータをより有効的に活用するためには、経営者や管理者が手軽にデータ分析できるDWHの導入が欠かせません。製品別、顧客別、品種別の原価を多面的に分析し、更には、予実管理や短・中長期のシミュレーションなど実現すれば、生産性のさらなる向上につながるはずです。
管理本部 財務管理部 情報システム部長
光本 淳一様
個別受注生産品は、受注と紐づいた製番(製品)又は部品ごとに製造工程別の材料費や加工費(工数)など詳細な原価を把握しています。繰返受注生産品に関しては、製品別、ロット(指図)単位に製造工程別の材料費(消費量)や加工費(工数)など詳細な原価を把握しています。社内取引については、発注登録と受注登録、出荷登録と入庫検収処理の簡素化と内部統制の効いた業務処理を実現しました。
管理本部 財務管理部 情報システム部 IT推進グループ長
中村 康博様
アドオンが増えると開発工数がかかるばかりでなく、導入後の運用負担も増えます。また、将来のバージョンアップの際にシステム改修コストと工数がかかることから、アドオン開発は必要最小限に抑えました。基幹システムの新規構築がわずか11カ月で実現したことは画期的な成果です。当社のノウハウが詰まった製造実行システムを維持したまま、EAIツールでデータ連係を図っているため、製造現場への影響は最小限で済みました。
お客様情報
会社名 | 株式会社三井ハイテック |
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住所 | 【本社】 〒807-8588 福岡県北九州市八幡西区小嶺2-10-1 |
URL | http://www.mitsui-high-tec.com |
創立 | 1949年1月 |
主要事業 | プレス用精密金型、工作機械、IC組立、ICリードフレームならびにモーターコアなどの製造・販売 |
- 記事中の企業名、部署名、担当者情報等は取材当時のものです。
- 記載されている会社名、製品名、サービス名はNTTデータ グローバルソリューションズまたは各社の商標もしくは登録商標です。