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TOP対談 PART 1:プロゴルファーの勝利。日本企業のグローバル化プロキャディとITパートナーが果たすべき役割の共通点とは?のメイン画像

株式会社NTTデータ グローバルソリューションズ 代表取締役社長 磯谷 元伸(左)と一般社団法人日本プロキャディー協会 代表理事 森本 真祐氏(右)

 

TOP対談 PART 1:
プロゴルファーの勝利。日本企業のグローバル化
プロキャディとITパートナーが果たすべき役割の共通点とは?

2023年3月にスポンサーシップ契約を締結した株式会社NTTデータ グローバルソリューションズ(以下 NTTデータGSL)と一般社団法人 日本プロキャディー協会(以下 JPCA)。
契約締結から3カ月を経た今、改めてそれぞれが果たす役割の共通点や課題、スポンサーシップに対する今後の期待などについて、JPCA代表理事 森本 真祐氏とNTTデータGSL代表取締役社長 磯谷 元伸が対談しました。

 

ステップを踏みながら目標達成に向けて進む

 

磯谷
森本さんには今シーズンの真っ最中でご多忙の中、お時間をいただきありがとうございます。スポンサーシップ契約を締結する過程で何度かお話しする機会がありました。とても興味深いお話でしたので、私どものお客様にもご参考になるかと、今回改めて対談の場を設け、当社特設WEBサイトに掲載していきたいと考えました。本日はよろしくお願いします。

 

森本
こちらこそお招きいただきありがとうございます。昨年、NTTデータGSLさんからスポンサーシップのお話を伺った際は、意外なお申し出だったので戸惑ったというのが正直な気持です。貴社の事業などについて詳しく伺ったのは、22年末にシーズンが終了してからでしたが、それでようやく納得できました。

 

磯谷
当社は昨年(2022年)に設立10周年を迎え、より多くの企業の方々に向けたブランドイメージを醸成するために、ビジネスパーソンに広く愛好されているスポーツのスポンサーになるという企画が立ち上がりました。その際、お客様のビジネスをIT面で支える私たちの事業イメージを伝えるには、プロトーナメントで戦う選手をサポートする方々を応援するのがふさわしいと考えました。

 

森本
ゴルフとITという全く違う世界でありながら、私たちとNTTデータGSLさんは似ている部分が多いことに驚きました。プロキャディというポジションは、監督やコーチとは違って、ゴルフ特有のものです。試合の間ずっと選手に寄り添うスタッフがいるスポーツはゴルフだけだと思います。

 

森本 真祐 氏

 

磯谷
そうですね。コーチが指導するのは練習まで、クラブ等を提供するゴルフ用品メーカーも製品を提供するところまでです。しかし、プロキャディの方々はプロゴルファーと一緒に実際のフィールドで勝利を目指して試合に臨んでいます。私たちの仕事もITソリューションを導入して終わりではありません。よく伴走者とも言っていますが、ITソリューション導入後の運用保守段階においても、次の目標に向かってお客様と一緒に進んでいきます。その立ち位置がプロキャディのみなさんとよく似ているように感じました。

 

森本
私たちプロキャディもバッグを担ぎ、プロゴルファーが優勝することを目標にしています。しかし、選手の調子が下がっているときに優勝を狙うのは難しいことです。プロゴルファーの調子にも波がありますし、技術面の課題を抱えていることもあります。勝てる状況でなければ、この試合ではここまでやって、次の試合ではこれを克服する。その次の試合では優勝を目指せると考えて、少しずつステップを踏んでいきます。練習や試合を通じて、選手が抱える課題を解決する段階から関わり、その結果として勝てたら本当にうれしい。一度のツアートーナメントだけではなく、シーズンを通じて一つずつ目標をクリアできるようにサポートする。プロキャディはそうあるべきだと私は思います。

 

磯谷
私たちの仕事もITソリューションの導入に向けた構想策定からはじまり、開発・導入、そして運用を続けた結果として、お客様の事業成長に繋がらなければ、パートナーとして関わる価値が十分に出し切れていないと考えています。

 

森本
先日の試合で帯同した選手は、今シーズン10試合に参戦して7試合は予選落ちでした。練習でどうしてもパッティングがカップに届かないので、私なりにアドバイスをしました。その結果、試合本番で、とてもいい形でパターが入るようになって、2位という思わぬ好成績をあげることができました。この試合ではまだ上位に食い込めると思っていなかったので、選手と二人で大喜びしました。トーナメントで優勝を目指すのはもちろんですが、少しずつプロセスを踏んでプロゴルファーの成長に寄り添っていくのが、この仕事の楽しさです。試合結果だけが全てではありません。

 

磯谷
そのお話、重要ですね。日本企業の情報システムの多くは過去に構築した基幹系システム、所謂レガシーシステムを使っているため、グローバルで戦うレベルには達していません。
一方で、日本のお客様の業種や業態によって業務プロセスや課題感はさまざまで、独自業務に特化した柔軟性のあるITツールと組合せることで最適化を目指しています。
「最初はこれを入れましょう。次はこう展開してはいかがですか。世界で戦うには、こういうものが武器になります」などと段階的にITの面からお客様をサポートしていきます。

 

磯谷 元伸

 

プロとしてサポートすることの難しさ

 

磯谷
時には、私たちの提案とお客様の意向が一致しないこともあります。お客様のご要望は大切にしますが、当社としてそのご要望や意向が将来の絵姿・最適化への妨げになるのであれば、いま、こちらを選択すべきですという点はしっかりと主張していきます。そこを安易に妥協してしまうのは、プロとして誠実さに欠けると思うからです。もちろん、お客様のお話を頭から否定することはしませんが、私どもの案とも比較して、それぞれのリスクとメリットを明確にしながら、納得していただけるようにしっかりと話し合います。森本さんはツアートーナメントで帯同しているプロゴルファーと意見の相違があったら、どのように対応されていますか。

 

森本
ボールを打つのはプロゴルファーなので、そこはできるだけ合わせるようにしています。ただ、これだけは自分として譲れないという部分については、やはり衝突してしまいますね。しかし、裏方に徹する立場のプロキャディとしては、最終的にプロゴルファーの判断に委ねるようにしています。

 

磯谷
ベンチャー企業やオーナー企業のお客様からは、とにかく早く決めて早く作ってほしいという依頼を受けることが多いです。逆に伝統ある大手企業では関係する部署やメンバーも多く、物事(要件)を決めるのに時間がかかります。意思決定に必要な資料や進め方についても私たちがサポートする場合があります。企業規模や組織風土によって、私たちの関わり方も大きく変わってきます。

 

森本
最近はプロゴルファーも若年化し、実力はあるけれど経験値が低い傾向にあります。若くて経験の少ないプロゴルファーほど高いリスクを選択し、攻めようとします。今はそこまでリスクを冒す局面ではないと言っても、本人はもうピンしか見えていません。それを試合中の限られた時間の中で説得するのは、とても難しく、悩むところです。

 

磯谷
プロフェッショナルとしてお客様やプロゴルファーを支えていくことの難しさや悩みはどこか似ていますね。いずれにせよ、私たちがお客様に提供する価値を高めていくためには、パートナーとして信頼してもらうことがとても大切なことだと思います。

 

次回、TOP対談 PART 2に続く

 

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