Jupyter NotebookをSAP Business Technology Platform Cloud Foundryにデプロイする方法
2023年10月 5日
1. 今回の検証範囲
今回の検証は、Cloud Foundry上にJupyter Notebookのデプロイを行います。
なお、本記事ではJupyter Notebookをすでにインストールされている前提で解説します。実施する場合、事前にJupyter Notebookのインストールをお願いします。
Cloud Foundry上にJupyter Notebookのデプロイする流れは、次の通りです。
- 新規でフォルダを作成し、フォルダの中にProcfile と requirements.txt を作成
- コマンドプロンプトでコマンドを実行し、Cloud Foundry上にJupyter Notebookをデプロイ
- 必要なライブラリをインストール
以下で、詳細を順に見ていきます。
2. 新規でフォルダを作成し、フォルダの中にProcfile と requirements.txt を作成
2-1 新規のフォルダ (名前は任意) を作成し、作成したフォルダ内にProcfile と requirements.txt を作成します
Procfile の中に起動コマンドを入力することで、アプリケーションのデプロイを行えます。
requirements.txt の中に「jupyter」と記入し、Jupyter関連のパッケージ(例: Jupyter NotebookやJupyter Labなど)をインストールできます。
3. コマンドプロンプトでコマンドを実行し、Cloud Foundry上にJupyter Notebookをデプロイ
3-1 コマンドプロンプトで、実行するコマンドを作成します (赤枠の部分を自身の情報に置き換えてください)
3-2 コマンドプロンプト上でコマンドを順に実行します
※画像は各コマンド実行後のもの。赤枠内は実際に実行したコマンドです。
cf api 【API-Endpoint】
cf auth 【USERNAME PASSWORD】
cf target -o 【"Org Name"】 -s 【Spaces Name】
cd 【Procfile と requirements.txt が格納されているフォルダのパス】
cf push 【アプリ名】 --random-route
※ 【アプリ名】の部分に入力した名前が Name に表示されます。
3-3 Jupyterのトークンを取得します
cf logs 【アプリ名】 --recent
※ここで取得したトークンは、後ほど使用するため手元に控えて下さい。
先ほどデプロイしたアプリをクリックします。クリック後、Application Routesの欄にリンクが表示されます。そのリンクからアクセスするとJupyter Notebookに入れます。
先ほど控えたトークンを入力します。
4. 必要なライブラリをインストール
4-1 新規のターミナルを作成します
4-2 pip install を実行します(例としてpandasをインストールします)
pandas が使用できます。
5. おわりに
今回の記事では、Cloud Foundry上にJupyter Notebookをデプロイする方法をご紹介しました。
本情報がSAP Business Technology Platform上で、Pythonを用いた開発を検討されている方のご参考になれば幸いです。
今後も本ブログでは、皆様にお役立ちする情報を提供していきます。