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SAP HANA Cloud - Tableau間の互換性(Comment列)について検証してみました

2022年3月 3日

  • データ活用
  • データ連携
SAP HANA Cloudがリリースされて以降、多くのお客様から、SAP HANA Cloudをデータ活用基盤として使用し、様々なBIツールと接続することができるのかといったお問い合わせを頂いています。
そこで、グローバルで高く評価されているBIツールであるTableauとSAP HANA Cloudとの互換性について検証してみました。

列名の互換性

SAP HANA(以下 HANA)は、SAP社の次世代ERPであるSAP S/4HANA🄬のプラットフォームとしてのデータベースであり、そしてHANAのインメモリ/カラム型という大量データを処理するのに適した分析業務に特化した特徴を生かし、データ活用基盤としても使用されています。

また、SAP社製品以外のBIツールでHANAを活用するケースもあり、当該ケースは俗に"PURE HANA"と呼ばれていたりします。

今回は、BIツールであるTableauとクラウド版のHANAであるSAP HANA Cloud(以下 HANA Cloud)を連携し、互換性の検証の一例として列名がどのように引き継がれるのかを紹介していきたいと思います。

Tableauとは?

Tableauについての紹介は今回割愛させて頂きますが、グローバルで高く評価されているBIツールです。

HANA CloudとTableauとの接続

最初の手順として、HANA CloudとTableauを接続してみます。今回の検証はHANA Cloudの無料トライアル版/Tableau Desktop無料トライアル版を使用しました。

HANA CloudとTableau Desktopの接続については、以下のSAP社のブログの手順に従って接続しました。なお、今回のブログではHANA CloudとTableau Desktopの接続手順については割愛させて頂きます。

TableauからHANA CloudのViewを参照してみる

今回可視化するデータは、ある企業の国/地域別の製品売上を想定したダミーデータです。

HANA Cloud上にHANA View(別名Calculation Viewとも呼ばれています。)を作成、こちらのViewを透過的にTableau上から参照し、グラフを作成してみます。

下記の画像はSAP HANA Database Explorer(HANA Cloudを操作するWebコンソール)から見た、当該Viewの詳細画面になります。1列目のView Columnは「技術名」としてプログラムなどで使用したり、IT部門が直接SQL文を発行する時のために英語表記にしています。

また、赤枠のComment列ですが、こちらは「ビジネス名」としてビジネスユーザーがデータを可視化する際に使い易いように列名を日本語名で入力しています。こちらのHANA Cloud上での設定が、Tableauに引き継がれるのか、確認していきたいと思います。

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以下がTableauからHANA Viewを参照した画像になります。

下記画像赤枠のフィールド名/リモートフィールド名を見て頂ければわかる通り、HANA Cloudで設定した列のビジネス名は残念ながらTableau側には反映されていませんでした。

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TableauからHANA Cloudのデータを参照した際に、HANA Cloudのビジネス名を自動で引き継ぐ事はできませんでしたが、以下の画像のように、Tableau側で手動にてHANA Cloudの列名を任意のビジネス名に変更する事は可能でした。

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試しにHANA Cloudのデータを使用してTableauでグラフを作成してみました。各都市別の売上を横棒グラフで作成しました。グラフの種類を右側の表示形式から選び、列/行をドラッグ&ドロップで操作するだけで簡単にグラフが作れました。

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おわりに

今回はTableauとHANA Cloudの互換性について検証しましたが、列のビジネス名の部分についてはHANA Cloudの設定がTableauに引き継がれる事がなく、Tableau側でビジネス名を手動設定する必要があることが確認出来ました。今後の両製品のアップデートにより、この部分もシームレスに繋がる事を期待しています。

次回はSAP社のノーコード開発ツールであるSAP Appgyverについて紹介する予定です。

本ブログでは、引き続き皆様にお役立ちする情報を提供していきます。