SAPのソリューション

デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進などの経営課題の解決に向けて、ERPソリューション、クラウドアプリケーションや開発・運用基盤を組み合わせて、グローバルなエコシステムを構築のためのソリューションです。

お客様の課題

業種や規模によって企業の課題は経営課題、業務課題、システム課題など多様です。さらにそれぞれ課題は単一分野の課題だけではなく、相互に関連することで複雑になっています。

GSLが提供するサービス

様々な業種に関する技術・ノウハウに裏付けられたソリューション力をベースにした豊富な SAP Business-all-in-one テンプレートワンストップサービス体制で、導入から保守までをサポートします。

お役立ち情報

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企業情報

日系企業のグローバル展開に伴う、システムのグローバル化需要に応えるために、NTTデータグループにおけるSAP事業の中核会社を設立し、国内のグループ会社に分散しているSAPソリューション、業務ノウハウの一体化を図り、戦略的な事業経営を目指します。

ERPとRPAの組み合わせとは?組み合わせで得られるメリットをご紹介

ビジネス環境や市況が目まぐるしく変化する現在、企業の業務全体を俯瞰しながら、迅速に精度の高い意思決定を行うことが求められています。そのためには、社内のデータを一元管理し、経営状況をリアルタイムに把握するためのERPソリューションを最大限に活用することが必要です。

今回は、ERPとRPAと組み合わせることによって得られるメリットについて紹介します。

erp-and-rpa

RPAとは

RPAは、ロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation)の略称です。名称にロボットと入っていますが、実体のあるロボットが何かをするわけではなく、サーバーやPCにインストールされたソフトウェアにより、様々な処理が自動化される仕組みになっています。

少子高齢化の影響により労働力不足が問題となっている中、製造業などでは既にロボット導入が進んでいますが、RPAはその範囲をホワイトカラー業務に拡大したものといえます。日本では働き方改革も追い風となり、2017年頃からRPAが注目されるようになりました。特に、繰り返し作業が多い業務処理についてRPAの導入で自動化を図り、人為的なミスや工数、コストの削減を目指す動きが加速しています。

ERPの課題をRPAで解決

RPAは、以下のような特徴をもつ業務の効率化に大きな力を発揮します。

RPAが得意とする作業を、ERPの有効活用に役立てることも可能です。ERPソリューションは、情報を一元管理することで効果を発揮しますが、様々な部門からERPへデータを入力する作業自体が負荷となることがあります。

もちろん、ERPを導入する際には、自社の業務システムと適合するERPパッケージを選ぶことが一般的ですが、ERPパッケージに適合しない業務については、①手作業で入力する、②業務プロセスを変更してERPに適合させる、もしくは、③ERPのカスタマイズをする、のどれかを選ぶ必要があります。しかし、①の場合には、入力作業が大きな負担となり、また手入力によるミスが生じる可能性も否めません。②の業務プロセスの変更は、現場に大きな混乱をもたらす恐れがありますし、③のERPのカスタマイズにも追加費用が発生します。

ここで、ERPパッケージで網羅できなかった作業をRPAで自動化する、つまり、ERPとRPAを組み合わせるという第4の解決方法が効果を発揮します。自動化により、手人力による手間やミスを無くすことができ、また、ERPのカスタマイズよりも安価に実現することができます。
さらに、自動化で監査証跡を確実に保存することで、コンプライアンスを強化するというメリットもあります。

経理部門で毎月行うような入出金業務や各種定型レポートの作成、また、複数のシステムからデータを収集してファイルを作成する作業などは、RPAで自動化しやすい業務です。例えば、多くの取引先からMicrosoft Excelで送付される情報を手作業で集約し、ERPシステムに登録するような作業をRPAで代替することで、業務を大きく効率化することができます。また、RPAを利用して、ERPパッケージで発注処理をした案件の中で未検収のものが無いかをチェックしたり、未検収のものを担当者にメールで通知する、といった確認作業を行うこともできます。このように、RPAは定型的な処理やチェック業務を素早く正確に実施することができます。これを利用することで、企業の業務に関連する様々な情報を、「正確に」そして「迅速」にERPに集約することが可能になります。正確性とスピードの改善により、リアルタイムに企業の状況を把握し、戦略の立案や実行に役立てるというERPのメリットを最大限に発揮することができるのです。

また、AIと組み合わせることで、より高度な自動化を実現するRPAソリューションも登場しています。例えばSAP社は、同社のERPソリューションとRPAを組み合わせるツールとして、「SAP Intelligent Robotic Process Automation」を提供しています。製品名にインテリジェントとあるように、SAPの対話型AIプラットフォームと連携することで、AI技術を駆使した一歩先の自動化を実現することができます。なお、RPAにはサーバーにインストールし、プロセス全体を自動化する無人実行型と、ユーザーのPCにインストールし、業務の一部を自動化する有人実行型の2種類がありますが、「SAP Intelligent Robotic Process Automation」はどちらもサポートしており、業務要件に応じて、最適な実行形態を選択することができます。

導入のタイミング

現在、ERPパッケージの導入を検討しているのであれば、ERPにRPAを組み合わたソリューションも視野に入れることを推奨します。導入コンサルタントにERPのカスタマイズを依頼するのか、あるいはRPAを組み合わせるのか、自社の業務内容やカスタマイズ費用など、様々な要素を比較しながら検討することができるようになります。また、既にERPパッケージを導入しているものの、導入当時予算の関係で実現を見送った要件があれば、RPAで対応可能かどうか、再検討してみるのはいかがでしょうか。

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