SAPのソリューション

デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進などの経営課題の解決に向けて、ERPソリューション、クラウドアプリケーションや開発・運用基盤を組み合わせて、グローバルなエコシステムを構築のためのソリューションです。

お客様の課題

業種や規模によって企業の課題は経営課題、業務課題、システム課題など多様です。さらにそれぞれ課題は単一分野の課題だけではなく、相互に関連することで複雑になっています。

GSLが提供するサービス

様々な業種に関する技術・ノウハウに裏付けられたソリューション力をベースにした豊富な SAP Business-all-in-one テンプレートワンストップサービス体制で、導入から保守までをサポートします。

お役立ち情報

NTTデータGSLは日本企業のDX推進やグローバルビジネス展開の支援を提供しています。
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GSLコラムでは、製品情報だけではなく、トレンドや基本的な用語の解説などをまとめています。
関連資料ダウンロードでは、お客様の課題やソリューションをまとめた資料を用意しています。
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企業情報

日系企業のグローバル展開に伴う、システムのグローバル化需要に応えるために、NTTデータグループにおけるSAP事業の中核会社を設立し、国内のグループ会社に分散しているSAPソリューション、業務ノウハウの一体化を図り、戦略的な事業経営を目指します。

SAP Fioriとは?

SAP社は、デスクトップだけではなく、タブレットやスマートフォンなどのモバイル環境からも利用できる新しいビジネスアプリケーション群「SAP Fiori(フィオーリ)」を、2013年に発表しました。

ビジネス環境やワークスタイルの変化により、モバイル環境を含むあらゆるデバイスからアプリケーションを利用するニーズへの高まり応えるもので、シンプルで使いやすいユーザーインターフェースにより、ストレスの無い操作感を実現しています。

what-is-fiori

進化したユーザーインターフェース

SAP Fioriが目指したのは、ユーザー目線で画面を設計することで、「機能中心からユーザー中心へのシフト」を行うことでした。開発にあたっては、顧客と共同で、実際の業務を想定して作業がしやすいレイアウトやコントロールの配置、画面遷移などの設定を行っています。

デザインシンキング(モノやサービスの利用者への共感に基づいてアイデアを生み出す手法)により、ユーザーの目線にたって画面設計のプロトタイプを何度も作ってはレビューを行うことで、ユーザー目線で設計された画面が完成しました。旧来のGUI画面と比較すると以下のような違いがあります。

従来のGUI画面 SAP Fiori
設計方法 機能をベースに設計 ユーザーの役割や作業の流れをベースに設計
画面 既存GUI画面に次々と機能追加をしていく 再設計されたシンプルで使いやすい画面
動作環境 デスクトップ上のSAP GUIで動作 マルチデバイス、マルチブラウザで動作

シンプルで見やすく、直感的に理解できるアイコンで構成された操作画面から、各アプリケーションに共通の最小限の操作で、目的のアプリケーションを利用することができます。ユーザーインターフェースはデバイスが異なっても共通のため、どのデバイスを利用しても同じ操作性が保たれ、「いつでもどこでも」効率良くアプリケーションを利用することが可能です。

SAP Fioriを支える技術

上記のようなユーザーインターフェースを実現するため、SAP Fioriには以下のような技術が採用されています。

レスポンシブデザイン

単一のコードでスマートフォンやタブレット、PCなど異なるサイズのデバイスに画面が自動で最適化されます。それため、ユーザーはデバイスを選ばずにシステムを利用することができます。また、一つ画面を作成すればそれをどのデバイスでも利用できるため、デバイスごとに異なった画面にする必要がなく、画面開発の生産性の向上につながっています。

画面とサーバー側のプログラムの分離

SAP Fioriの画面にはオープンなWeb技術が採用されており、バックエンドサーバー側のSAP ERPはABAPでプログラムが組まれています。分離されているのは、バックエンドの技術を知らなくても、画面開発を行えるようにするためです。分離されている画面とバックエンドサーバー間の通信には、オープン技術であるOData (Open Data Protocol)が利用されています。

オープン系の技術の利用

SAP Fioriの画面はHTML5、JavaScript、CSSを利用しています。また、ユーザーが独自にパーソナライズすることも可能です。オープン技術を採用することで、より多くの技術者が画面開発をすることができるようになり、また、ユーザー目線での画面開発が行えるようになっています。

開発のためのライブラリーと統合環境

SAP社は、SAP Fioriの画面を迅速に開発・拡張するためのツールを提供しています。開発のライブラリーとしてSAPUI5を提供しており、これを利用することで、SAP Fioriのデザインガイドラインに沿ったアプリケーションを迅速に開発することができます。また、SAPUI5を用いたSAP Fioriアプリケーションの開発環境として、SAP WebIDEがあります。これは、SAP社が提供しているSAP HANA Cloud Platformのサービスの一つであり、SaaSの形態で提供されています。

SAP Fioriの種類

Fioriはその役割ごとに、下記の4種類に分類されます。

  • トランザクション:伝票等を更新、参照するアプリケーション
  • ファクトシート:さまざまな情報を検索、閲覧するアプリケーション
  • アナリティクス:グラフィカルに分析をするアプリケーション
  • スマートビジネス:KPIを分析、評価するアプリケーション

第一弾としてリリースされたのは、「出張経費承認」、「休暇申請の承認」、「経費精算の承認」、「タイムシート」、「給与明細」、「ショッピングカート」、「購買発注追跡」などのトランザクションアプリ25種類でしたが、現在では種類はもちろん、その数が非常な勢いで増えています。SAPが公開しているアプリケーションライブラリでは、どんなアプリケーションがあるかカテゴリー別に検索したり、アプリの画面などを見たりすることができます。

SAP S/4HANAでは、従来のSAP GUIが継続される一方で、新しいユーザーインターフェース「SAP Fiori」が標準で実装されます。

SAP社では、SAP S/4HANAへ移行した際に、SAP Fioriが標準で用意されていることで、どのような効果が期待できるのかというユーザーの疑問に答えるため、お客様別SAP Fiori適合性診断サービスを提供しています。現在の使用実績情報をSAP社に送ると、業務領域ごとに推奨SAP Fioriアプリを教えてくれるサービスで、追加費用無しでできる簡易診断です。

  • SAP Fiori アプリケーションライブラリ:
  • https://fioriappslibrary.hana.ondemand.com/sap/fix/externalViewer/

  • ユーザー別SAP Fiori適合性診断サービス:
  • https://www.slideshare.net/ShirohKinoshita/sap-fiori-apps-recommendation-service-v3

    SAP Fioriを活用し、次世代のアプリケーションの活用をぜひご検討ください。

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