2024/01/23
コロナ禍を乗り越え、株式会社図研の海外8カ国12拠点における 「SAP Business ByDesign」導入を支援 ~業務標準プロセスの確立、会社間業務効率化に貢献~
株式会社NTTデータ グローバルソリューションズ(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:磯谷 元伸、以下 NTTデータGSL)は、2020年7月より、株式会社図研(所在地:神奈川県横浜市、代表取締役社長:勝部 迅也、以下 図研)の海外拠点向けSaaS型パブリッククラウド「SAP Business ByDesign」の導入を支援し、海外(欧米8カ国12拠点)について2022年4月に構築を完了、現在も安定稼働しています。
図研は、1976年に創業し国産初のプリント基板設計用CAD/CAMシステムを開発。その後、いち早く欧米に事業展開し、電気・電子設計ソリューションの提供を通して、グローバル市場でエレクトロニクス産業の発展に貢献してきました。近年は、構想設計を支援するモデルベース・システムズエンジニアリング(MBSE)ソリューションの提供により事業領域を拡大し、複雑化する製造業における製品設計・開発業務全体の高度化・最適化を支援しています。
同社がこれまで海外拠点で利用していた仕組みは、周辺プロセスとの連携が容易ではなく、また製品の継続性やコストについて課題を抱えていました。そこで各国の業務プロセスを標準化し、本社側でより迅速かつ的確な経営判断をしていくため、グローバルで統一された情報基盤が必要と判断し、パブリッククラウドのSaaS型ERPである「SAP Business ByDesign」を選定、幅広い地域で実績があり、ドイツ、イギリス、イタリア、フランスなどの法規制が厳しい国や税制が複雑な国の要件にも対応できることが決め手となり、NTTデータGSLに構築を依頼、2020年7月から導入プロジェクトを開始しました。
本プロジェクトは、「SAP Business ByDesign」の標準プロセスをベースに要件確認を実施し、確立された導入方法論に沿って、業務を仕組みに合わせる「Fit to Standard」*の方針で推進しました。これにより、アドオン開発を極力抑え、事業状況をリアルタイムに把握できるグループ経営基盤を構築しています。コロナ禍による海外への渡航制限という想定外の事態にも、創意工夫によるプロジェクト推進で、日本のプロジェクトメンバーが現地に一度も出張することなく本番稼働を迎えました。
「SAP Business ByDesign」導入により、本社から欧米各社の財務データをリアルタイムで確認することができ、売上の計上誤りや会社間の債権債務データのミスマッチなど異常値の早期チェックや、独自に仮説をたてた検証が可能になりました。また月次レポートも一番細かい科目別に確認できるようになり、現在事業計画の精度向上に取り組んでいます。
今後、他の海外拠点へ横展開する際、引き続き両社で取り組む予定です。
Fit to Standard *
Fit to Standardとは、アドオンと呼ばれる個社機能を最小限に抑えた標準的な基幹システムとすること。システムの肥大化および複雑化を回避し、ビジネス変化への対応のスピードアップを目指すSAP社が提唱している方式。
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<NTTデータ グローバルソリューションズについて>
株式会社NTTデータ グローバルソリューションズは、日本企業のグローバル展開に伴うシステムのグローバル化需要の拡大に対応するため、2012年7月に設立されました。NTTデータグループのSAPグローバル体制とともに、NTTデータの国内におけるグループ会社に分散していたSAPソリューション、業務ノウハウの一体化を図り、SAP ERPシステムの導入から保守運用、拡張開発支援など、多岐にわたるサービスをワンストップで提供し、NTTデータグループにおけるSAP事業の中核会社として、企業の戦略的な事業経営をサポートしています。
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