株式会社NTTデータ グローバルソリューションズ(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:磯谷 元伸、以下 NTTデータGSL)の組織と社員一人一人の価値向上を目的とした企業内大学 「GSL大学」が、2024年10月で開校5周年を迎えました。
本施策は「個々人の成長を組織の成長につなげる」というコンセプトのもと2019年にスタートしました。現在、研究啓蒙活動、成長支援活動、交流活動、ライブラリー活動、人材獲得支援活動および、企画運営活動の6つの活動を展開しています。また、社内で開催されている公開講座には、これまで延べ5,000人以上(2024年12月時点)が参加しています。
さらに、2022年10月にはSAP人財の育成に特化した「SAPトレーニングプログラム」を開講しました。これまでに約100名が修了し、第一線で業務に従事しており、2027年問題の対応に向け成果を出し始めています。
SAP人財の創出を目的としたSAPトレーニングプログラム
「SAPトレーニングプログラム」は、SAPビジネスに従事する人財の創出を目的として作られた研修プログラムです。カリキュラムは「コンサルティングスキル」「基幹業務知識」「SAPに関連する知識」の3つで構成されており、各コースに応じて必要なカリキュラムを選択します。
同プログラムはNTTデータGSLに加え、NTTデータグループ全社および協力企業の社員を対象としています。年4回の開講で、受講期間はコンサルタント育成コースが3カ月、スキル拡張コースが約2カ月、PM/営業/管理者コースが約1カ月となっています。
この2年間でSAPトレーニングプログラムの修了者は約100名に達しています。
修了後、現場に就くIT未経験者
受講生の中には、IT知識・経験のない管理業務経験者や公認会計士という経歴の参加者もいます。IT未経験者という意味では新卒採用者も対象となります。SAP未経験者でも当プログラムを終了することで、プロジェクトタスクや専門用語の理解が深まり、プロジェクト内でのOJTを効果的に進めることができます。
徹底した実践形式の模擬プロジェクト
同プログラムの注目すべき点の一つが、約2カ月間にわたる模擬プロジェクト演習です。想定顧客に対して、要件定義から実装、テストを行い、さらに顧客役となった講師が理解できるようプレゼンテーションを行うまでの業務を実践さながらに演習します。
プログラム開講以前は、短期間の座学を受けたあと実際の現場でOJTに臨んでいました。しかし、SAPシステムの本質的な部分が座学だけでは理解できず、うまく対応できないケースが多くありました。
模擬プロジェクト演習で時間をかけて業務内容を学習することで、SAPシステム固有の専門用語や機能、プロジェクトマネジメント手法の基礎が身につき、修了後に実際のプロジェクトにおけるOJTや先輩社員のサポート業務をすぐに開始できるようになりました。
模擬プロジェクト演習中は基本的に実業務に従事することなく、演習だけに集中して取り組みますが、結果的により早く実際のプロジェクトにアサインできる人財の育成を実現できています。
今後の展望
SAPシステム導入・更改プロジェクトのコンサルタントリソースが不足する中、GSL大学はこの2年間、新たに未経験者への効果的な人財育成プログラムを提供することで、一定の成果を上げています。SAPソリューションを扱う国内グループ会社からの受講希望も増加しています。
一方、受講中はほとんど通常業務を行うことができません。そのため、すでにSAPシステムの導入プロジェクトに従事している経験者で、スキルの定着化や学び直しのための受講希望者にとっては、受講のハードルが高いとの声もあります。
今後は、通常業務を行いながらでも参加できる経験者向けのコースの開設も検討し、さらなるSAP人財の創出・スキルアップを図っていきます。
GSL大学とは
GSL大学は、NTTデータGSLのありたい姿に向けて、組織の成長を支援する企業内大学です。その目的は組織成長のために、個々人の価値の向上および組織の価値の向上を支援すること、そして組織の維持・拡大を支援することです。
SAPトレーニングプログラムとは
SAPトレーニングプログラムはコンサルティングスキル、基幹業務知識、SAPに関連する知識の3つのカリキュラムで構成されています。コンサルティングスキルでは、ロジカルシンキング、プレゼンテーション、ファシリテーションなどを学びます。基幹業務知識では、会計、経営管理、販売管理、生産管理、調達管理の概要を習得します。SAP知識では、導入方法論、テンプレート、パラメータ設定といった内容を学びます。
<NTTデータ グローバルソリューションズについて>
株式会社NTTデータ グローバルソリューションズは、日本企業のグローバル展開に伴うシステムのグローバル化需要の拡大に対応するため、2012年7月に設立されました。NTTデータグループのSAPグローバル体制とともに、NTTデータの国内におけるグループ会社に分散していたSAPソリューション、業務ノウハウの一体化を図り、SAP® ERPシステムの導入から保守運用、拡張開発支援など、多岐にわたるサービスをワンストップで提供し、NTTデータグループにおけるSAP事業の中核会社として、企業の戦略的な事業経営をサポートしています。
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