NTTデータグローバルソリューションズ

経営管理のポイントと経営企画を整理


経営管理の実務は、事業やチャネルの多角化、少量多品種生産、経済のグローバル化などの影響により、ますます複雑化しています。そこで、経営管理の基盤となるERPの導入や、経営状態をより可視化するためのKPI(Key Performance Indicator)の設定などにより、複雑化した経営管理を少しでも行いやすくする工夫が求められています。今回は、経営管理のポイントを、似た言葉である経営企画にも触れながら説明します。

経営企画とは

まず「経営企画」から考えてみましょう。「経営企画」とは、経営ビジョンや目標に基づいて市場調査をしたり、達成するための計画や戦略を策定する業務です。そのような業務を行う部署を指すこともあります。この中で、自社リソース、競合の企業などの外部環境に基づいて目標達成の手段として策定されるのが「経営戦略」です。つまり、経営企画が対象とするのは将来のビジネスであり、現在のタスクだけではなく、中長期的計画の立案などが業務のメインとなります。「経営企画」における「経営戦略」策定などの業務は、事業の方向性や様々な判断の基準となるもので、これがないと状況の評価や判断が正しくできなくなってしまう重要なものです。そして、これをもとに実際に事業を実行し、計画や戦略を行動に移してゆきます。そこで、経営企画が立てた中長期的な計画や戦略を推進していくために社内の資源を活用し、状況を把握しながら運営していくのが次に説明する「経営管理」の役割です。

経営管理とは

経営企画や経営戦略を行動に移していくプロセスを「経営管理」と言います。経営管理の実務では、計画(戦略)に基づいてヒトやカネといった経営資源を実際に運用していきます。また、実際に計画通り事業が進捗しているかを確認するのも経営管理の重要な役割です。計画に基づいてKPIを設定し、定期的に進捗状況を確認していきます。計画通りに進捗していない場合は、原因を究明した上で対策を講じる必要も出てきます。つまり経営管理とは、PDCAサイクルを回すことで経営企画や経営戦略の達成を目指す活動です。経営管理には「生産管理」、「販売管理」、「人事・労務管理」、「財務管理」など、経営資源に関わる個別の領域に分けられます。

生産管理

生産管理とは、適正な品質や納期、数量で製品を生産できるように、生産プロセスを管理する業務全般。具体的には、納期や在庫の管理、生産計画の策定、工程の進捗や製品品質の管理、原価管理などの業務を担っている。製造業で特に重視される生産を管理することで、品質の向上や製造コストの削減、納期の短縮化などを実現できる。

販売管理

販売管理とは、商品・サービスの販売に関する管理。具体的には、顧客からの受注、売上や出荷、代金の請求、顧客データなどの管理を行う。販売管理を実施することで、「だれに・何を・どのくらい」販売しているかを可視化でき、在庫の適正化や顧客満足度向上などを実現する。

人事・労務管理

人事・労務管理とは、従業員に関する経営管理の活動であり、従業員のリソースを最適に配置することを目指す「人事管理」と、労働者と会社との間の利害関係の調整やモチベーションやエンゲージメントの向上によるパフォーマンスの発揮を目指す「労務管理」の総称。具体的には、採用や人事考課、報酬制度、異動、社会保険、福利厚生、労働組合などに関する運用や管理を行う。

財務管理

財務管理とは、財務面から企業経営をアシストする経営管理の業務。具体的には、「資金調達の計画策定や実行」、「資産運用」、「M&Aの計画と実行」、「資本政策」などを行う。

経営管理の課題

経営管理の主な課題として、「管理部門の業務プロセスが煩雑」、「計画や実行評価が不明確」、「業績予測精度が不正確」、「連結経営管理の高度化」の4つを挙げてみます。。

①管理部門の業務プロセスが煩雑

海外展開している企業や多くの子会社を有している企業の多くが、管理部門のプロセスの煩雑さに苦労しています。普段は各社の業務プロセスで機能していても、決算時期には連結で資料を作成する必要があるため、特に業務プロセスが煩雑になり、経営管理上の課題となっています。

②計画や実行評価が不明確

計画性がなく、急成長を遂げた企業の中には、中長期計画の重点が不明確になっていることが原因で経営資源が分散してしまう、あるいは、現場経営の成果の把握や検証が徹底されていないということが課題となるケースが多くあります。

③業績予想精度が不正確

安定した会社経営には、業績予想をしっかり立て、常に先を見据えて動くことで、リスクを最小限に抑えることが必須です。しかし、過去の業績からある程度の業績予想を立てることはできても、地政学的リスクなどの予測できない要因も関わるため、業績予測精度の品質を維持するのが困難になるケースも出てきています。

④連結経営管理の高度化

合併やグループ化などが積極的に行われている昨今、連結して経営管理を行う必要が生じているため、管理する対象範囲が広がっている傾向にあります。子会社化した会社の実態調査や課題調査、それらに対する継続的な支援や実態把握をしていく必要が出てきます。

経営管理システムとしてのERPの導入で経営精度の向上を期待

経営管理は、会社経営の根本部分を担うものであり、これを改善することで、業績の向上が期待できます。具体的には、SAPが提供するERPソリューションに代表される最適な経営管理システムの導入です。経営管理でよく用いられていた基幹システムは、システムごとに管理方法に違いがあると、横同士の連携の取りづらさが問題になります。そこで、基幹システムではなく、システムを統合して一元管理できるSAP ERPソリューションなどの経営管理システムを導入することが改善方法として挙げられます。 各業務システムや組織に分散している情報を一元管理することで、先に挙げた経営管理上の課題を克服することができます。現状の課題に合わせた、最適なERPソリューションによるより高度な経営管理の実践をご検討ください。

ページトップへ戻る

  • facebook
  • youtube