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コラム

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日本プロキャディー協会設立秘話 PART3 展望編

ゴルフと野球という異なる業界の二人が偶然に出会ったことを起因として2019年に設立された日本プロキャディー協会。プロキャディからの期待に応えるのはもちろん、日本のゴルフスポーツの振興に貢献すべく協会が取り組んでいる活動と今後の目標についてお話しします。

 

協会設立により契約書締結や条件改善を実現

 

日本プロキャディー協会の設立後、役員に就任した森本 真祐氏、清水 重憲氏、大井 勲氏の三人が最優先で進めたのは、プロキャディとプロゴルファーの間に契約を締結することでした。弁護士に相談しながら定型書式を作成して、口約束ではなく正式な契約書に基づいて依頼を受けるように協会員にレクチャーしたのです。それは、プロキャディの地位向上に向けた大きな一歩になりました。
「協会ができたことによって、プロキャディの総意を代表してトーナメントの運営側やスポンサーと条件面の交渉ができるようになりました。個々のプロキャディでは申し入れが難しかったウェアなどの改善についても、協会が交渉すれば耳を傾けてもらえます。プロゴルファーとの契約締結も協会がなければ実現できなかったでしょう」と大井氏は話します。
さらに、協会の設立はプロゴルファーにも大きなメリットをもたらしたと大井氏は言います。
「それまでのプロゴルファーは、個人的な繋がりや先輩からの紹介などでキャディを探していました。手間もかかるし、初めて組むキャディには不安も感じます。でも協会に依頼すれば、確かなスキルとマナーを備えたプロキャディを派遣してもらえるので安心して試合に集中できます」
プロキャディに求められるのは技術だけではありません。ゴルフはマナーを重視するスポーツのため、試合中の言葉遣いや立ち居振る舞いまで厳しい目が向けられます。協会はプロキャディの権利や待遇を守るとともに、協会員への教育を徹底してマナーを含めた質の向上に努めました。会員ではないキャディにも通達を行いマナーに関する注意を促し、業界全体のレベルアップをはかるために積極的に活動しています。
また、協会はクオリティーの高い、信頼できるプロキャディを安定して派遣するために新たな人材の育成にも取り組んでいます。年2回の講習に加えて、練習ラウンドからプロゴルファーと共にコースを回る実践的な研修には、多くのプロキャディ志望者が集まりました。

 

大井 勲氏

 

プロキャディと社会を繋ぎ新しい価値を創出する

 

もう一つ、日本プロキャディー協会が果たしている大きな役割は、さまざまな団体や組織とプロキャディを繋ぐ窓口として機能していることです。
2023年12月には、中学生のジュニア大会の運営元からの依頼を受け、トーナメントと同様に選手一人ひとりにプロキャディをつけて試合を行なうことが決まりました。大会運営としても初めての試みになりますが、ジュニアのうちからプロキャディとのラウンドを体験させたいと考えていたそうです。個々のキャディに交渉するのは困難なため二の足を踏んでいましたが、協会が設立されたことにより実現への道が拓けました。
いま、協会にはゴルフ場からハウスキャディのスキルアップを目的とした講習会への派遣や、個人ゴルファーの方から自分がメンバーになっているゴルフ場のコースを一緒に回ってほしいなど、多くの依頼や相談が寄せられています。プロキャディとの繋がりを求めている団体や組織、個人の要望の受け皿としても、協会の果たす役割は大きなものがあります。その活動を通じてプロキャディの活躍する場を増やすと同時に、プロアマを問わずゴルファーのレベルアップをサポートし、ゴルフ業界の振興に貢献していくでしょう。
「高いスキルとマナーを備えたプロキャディを育成するための専門学校を作りたいと考えています。若い人たちがプロキャディを目指せるようにして、クオリティーの高い人材を輩出していくことは、ゴルフ業界全体に大きな価値をもたらします。学校と合わせてプロキャディの認定資格を設けることも必要だと思います」と大井氏は将来の目標について話します。

 

そして2023年、日本プロキャディー協会はNTTデータ グローバルソリューションズとのスポンサーシップ契約を締結しました。
「このスポンサーシップにより協会のプレゼンスが大きく向上するのはとてもありがたいことです。今後もさまざまな活動を通じて、プロキャディと社会の架け橋としての役割を果たしていきます」と大井氏は語ります。
スポンサーとなったNTTデータ グローバルソリューションズはプロキャディの認知浸透や活動拡大に貢献する一方で、お客様の成功をITの面からサポートするプロフェッショナルとして、パートナーシップのあるべき姿について触発されることを期待しています。今まで交わることのなかったプロとプロの出会いから、何が生まれるのか。それはまた次の物語へと紡がれていきます。

 

日本プロキャディー協会はNTTデータ グローバルソリューションズのスポンサーシップを受けて、新たな一歩を踏み出しました。今後もプロキャディと社会の架け橋となり、目標に向けて着実に歩み続けていきます。

 

NTTデータ グローバルソリューションズも今回のスポンサーシップ契約を通じて、プロキャディのさらなる活躍や認知向上に貢献します。そして、日本企業のお客様のグローバルレベルでの成功をITの面からサポートするプロフェッショナルとして、パートナーシップのあるべき姿を追求していきます。

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日本プロキャディー協会設立秘話 PART1 立志編 こちら
日本プロキャディー協会設立秘話 PART2 始動編 こちら

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