SAPのソリューション

デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進などの経営課題の解決に向けて、ERPソリューション、クラウドアプリケーションや開発・運用基盤を組み合わせて、グローバルなエコシステムを構築のためのソリューションです。

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日本企業のグローバル展開に伴うシステムのグローバル化需要の拡大に対応するために設立し、NTT DATAのSAPグローバル体制において、国内のグループ会社に分散していたSAPソリューション、業務ノウハウの一体化を図り、SAP事業の中核会社として、企業の戦略的な事業経営を目指します。

間接材とは?間接材の調達と在庫の最適化を図るためには

間接材の管理水準は、直接材と異なり、低く、多くの企業が、過剰在庫や調達業務の可視化などに課題を抱えています。その課題によって、じつは大きな無駄が発生している場合があります。

そこで、今回のコラムでは、間接材と直接材の違いを分かり易く解説し、その後間接材の調達や在庫管理において企業が抱える課題。そして、その課題に対応解決の一つの手段としてのITソリューション活用方法についてご紹介します。ぜひ、ご一読下さい。

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直接材と間接材とは

生産に必要な資材は、大きく「直接材」と「間接材」に分けられます。

直接材とは

直接材とは、例えば製造業においては、生産に直結する原材料・資材・部品などが該当します。

間接材とは

直接材とは異なり、工具や装置、消耗品、補修用品・部材、燃料などが分類されます。また、間接材は、副資材と呼ばれることもあります。

日商簿記上での分類

資材(材料費)はその用途によっての5つに分類されています。

  • 主要材料費
  • 購入部品費
  • 補助材料費
  • 工場消耗品費
  • 消耗工具器具備品費
  • このうち主要材料費と購入部品費が直接材。そして、残り3つが間接材にあたります。一般的に、直接材は売上原価(製品製造原価、仕入原価)に、そして、間接材は販売費・一般管理費に計上されます。

    次のセクションでは、間接材の調達やその在庫管理における課題を、深堀しながら見てゆきましょう。

    調達と在庫管理における課題

    間接材は、原材料とは異なり、生産に直接関係するわけではありません。しかし、生産に直接関与しないからとゆって軽視してはいけません。

    例えば、生産設備のメンテナンスや修理に必要な備品や消耗品が不足していれば、設備を動かすことができなくなる可能性が高まります。そして、消耗品が足りなくなれば、梱包や発送作業に支障がでる恐れがあります。設備停止や稼働ロスによる機会損失を防止するためには、直接材に関わらず、間接材の調達や在庫管理を適切に行うことが重要です。

    しかし、間接材の調達や在庫管理に課題を抱えている企業は少なくありません。なぜなら、直接材の管理を厳格に行っている企業であっても、間接材の購買は部門や社員任せで、管理水準が低いケースがあるからです。具体的には、以下のような課題を抱えている企業が多くいます。

    調達コストがかさむ

    各部門、社員が個別にバラバラに調達することで、調達時のまとめ買いによる割引などの交渉が難しくなり、結果としてコストダウンを図れません。

    過剰な在庫を抱える

    在庫の管理を現場任せにすると、「万が一」に備えて余分に購入してしまう。その結果、調達した間接材を利用せず、劣化してしまったモノを廃棄する、とゆった無駄が発生しがちです。加えて、生産設備が更新され、これまで利用していた間接材が使えなくなる場合も考えられます。

    同じものが別名で登録される

    間接材の調達と在庫管理を、各拠点や各部門で行うと、同じ間接材でもそれぞれ別名で登録され、十分な在庫があるにもかかわらず追加で購入してしまうような事態も発生します。

    このように調達業務を部門や社員任せになっていることで、各プロセスがブラックボックス化し、そのリスクがコンプライアンスの問題を生じる可能性もあります。

    ではそのリスクを抑え、間接材のコストを下げるポイントについて、次のセクションでご紹介します。

    コストを下げるポイント

    間接材の調達や在庫管理にかかるコストを下げるポイントは以下が挙げられます。

  • 社内全体の間接材の購買状況や支出額の把握
  • 在庫の管理状況について見える化
  • このように誰が、どんな間接材を購入し、どのように管理されているのかが不明なままでは、不要な間接材購入による過剰在庫の発生。そして、逆に欠品による生産への悪影響とゆったリスクが生まれます。

    間接材の管理を図ることで、どのくらいの頻度で利用されているかを把握できます。そして、各間接材の在庫を、どの程度持っておけば良いかを判断することが可能です。この判断により、利用頻度が低く大量に在庫を抱えている間接材には、発注の量と頻度を変更し、在庫の適正化を実現できます。加えて、必要がないにもかかわらず購入していた間接材を洗い出すことも可能です。

    また、部門ごとにバラバラに購入するのではなく、調達の窓口を集約し、取引量を増やすことで、スケールメリットをいかした交渉ができます。

    間接材に関する無駄なコストを削減するためには、取引先を集約し、発注先や仕入価格、発注方法といった仕入れ業務の標準化を行うことも重要です。標準化によって属人化しがちな間接材購買の透明性が高まれば、不正防止の効果も見込めます。

    調達・在庫を最適化するには

    上記にあげたポイントを押さ、間接材の調達や在庫管理の最適化を行うためには、購買管理システムなどのITソリューションを活用することが有効です。近年は、単に発注や在庫管理の業務を電子化し、効率化することのみならず、AIを活用して最適な発注タイミングや発注量を提案してくれるサービスが登場しています。

    例えば、NTTデータ グローバルソリューションズでは、米国スタートアップverusen社が提供する間接材最適化ソリューションを提供しています。

    このサービスは、SAP社が提供するSAP S/4HANAや既存の在庫管理システムと連携し、これまでの発注履歴や使用実績などのデータから間接材の発注を最適化する仕組みです。また、既存データをAIで分析することで、重複を発見し、在庫管理を最適化することが可能です。

    このようなソリューションを活用することで、これまで見過ごされがちだった間接材の調達や在庫管理を最適化し、コストの削減を図れます。

    関連サービス

    関連資料

    • DXで進める間接材(副資材)在庫の最適化とコスト削減

      AI技術を活用した、間接材在庫の調整・管理を効率化するクラウド型ブラットフォームです。本ソリューションは、各拠点の発注に関わるデータを一元管理し、AIによるデータ分析を通じて、在庫の最適化と過剰在庫の無駄を解消します。これにより適切な発注と在庫管理を実現し、コストダウンを図ります。 ダウンロード