SAPのソリューション

デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進などの経営課題の解決に向けて、ERPソリューション、クラウドアプリケーションや開発・運用基盤を組み合わせて、グローバルなエコシステムを構築のためのソリューションです。

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業種や規模によって企業の課題は経営課題、業務課題、システム課題など多様です。さらにそれぞれ課題は単一分野の課題だけではなく、相互に関連することで複雑になっています。

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様々な業種に関する技術・ノウハウに裏付けられたソリューション力をベースにした豊富なSAP S/4HANA導入テンプレートを用いて導入し、運用保守までワンストップサービス体制でサポートします。

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日本企業のグローバル展開に伴うシステムのグローバル化需要の拡大に対応するために設立し、NTT DATAのSAPグローバル体制において、国内のグループ会社に分散していたSAPソリューション、業務ノウハウの一体化を図り、SAP事業の中核会社として、企業の戦略的な事業経営を目指します。

レジリエンスとは?ビジネスにおける回復力と変化への対応力を高める方法を解説

金融危機、自然災害、そしてパンデミックが世界のどこかで生じると、またたくまに世界中に広がり、重大な影響を及ぼします。そのような危機に適応し、そして迅速に回復するための能力として、「レジリエンス」が注目されています。

今回のコラムでは、レジリエンスの意味、それが注目された理由、そしてレジリエンスの高い組織を作るために必要なことについて解説します。

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レジリエンスとは

レジリエンス(Resilience)とは、復元力や回復力、弾力などを表す言葉です。元々は物理学の用語で、「負荷がかかって歪んだものを跳ね返す力」という意味です。なお物理学の領域だけではなく、「さまざまな外的環境・状況から圧力(ストレス)を受けてもこれに適応し、跳ね返し、生き延びる力」として、心理学の分野で利用されています。

今では、個人や組織が、困難や脅威に直面した時に上手く適応できる能力、あるいは、上手く適応する過程や適応の結果を示す用語として、幅広く使われています。


レジリエントの意味

レジリエンスの形容詞が、レジリエント(Resilient)です。レジリエンスが高い状態が、レジリエントであるといっても良いでしょう。では、レジリエントな組織や人とは、何をさすのでしょうか。それを知るためには、レジリエンスはどのような要素から成り立つのかを理解する必要があります。

レジリエンスは、6つの要素で構成されるといわれています。信頼関係の構築、柔軟性のある思考、楽観的な思考、感情の制御、自己認識、そしてキャラクターストレングスです。

自己認識とは、自分の考え方や行動パターン、強みや弱みなど、自分についてきちんと認識していることを意味します。また、キャラクターストレングスとは、知恵や勇気、正義感など、場所や分野を問わず、人間の本質的な良さとして評価される美徳を指します。

こうした要素を備えることで、人や組織は、再起不能になるような致命傷を受けにくくなり、また、被害を受けたとしてもそれを最小化し、迅速に回復できます。

例えば、第二次世界大戦下のホロコーストにおける孤児の追跡調査において、こうした要素を備えた孤児は、そうでない孤児と比べて、過去のトラウマを克服し、充実した人生を過ごす傾向にあることが分かりました。レジリエントな孤児たちは、ホロコーストという大きなショックを受けても、被害を最小限にとどめ、そして戦後に回復し、生き延びることに成功したのです。


レジリエンスが注目された背景

レジリエンスがビジネスの世界でも注目を集めるようになったきっかけは、2013年の世界経済フォーラム(ダボス会議)のメインテーマが、「レジリエント・ダイナミズム」であったことです。ダボス会議でレジリエンスがメインテーマとなった背景には、世界経済が、様々なリスクにさらされる中においても成長を続けるためには、リスクに対しても柔軟に、かつ迅速に対応することを可能にするレジリエンスが不可欠なのだ、という共通認識がありました。

経済がグローバル化したことにより、一国で生じた影響は、世界中に広がるようになりました。例えば、ギリシャの財政危機は、ユーロの信用低下をもたらし、円の相対価値を高め、日本の輸出産業に影響を与えました。また2011年の東日本大震災では、東日本のサプライチェーンが分断されたことで、世界の製造業の生産体制に影響が生じました。ギリシャの例のように、経済規模が決して大きくない国の危機が、世界中に広がり、大きな影響を及ぼすのは、グローバル化によるリスクの特徴の一つといえます。

そして今、新型コロナウイルスのような世界的なパンデミックにより、グローバル経済は重大な危機に直面しています。この難局を乗り越え、成長軌道へと戻るためには、デジタル技術を活用して、組織の在り方や業務の進め方を変革し、企業としてのレジリエンスを高めることが不可欠です。

先行きの不透明感がかつてないほどに高まる状況においては、AIや機械学習といった先端技術を活用し、起こり得る将来のシナリオを幅広く検討し、収益や流動性を予測し、迅速に動くことで、市場での優位性を獲得することができるでしょう。


レジリエンスの高い組織にするためには

そうした組織に変わっていくためには、経営情報を可視化し、リアルタイム経営を実現することが不可欠です。そのためには、次世代ERPであるSAP S/4HANAを企業のコアとして運用しつつ、周辺アプリケーションを活用して、インテリジェントエンタープライズを実現することが有効です。SAP S/4HANA は、AI機械学習、高度なアナリティクスなどのインテリジェントテクノロジーが組み込まれた次世代型ERPです。

また、インメモリデータベースであるSAP HANA上で稼働することで、ビジネスの状況をリアルタイムに可視化する高速処理が可能です。そして、仮想ワークプレイスへのアクセスをクラウドベースで管理することで、リモートワークが常態化する中でも、リアルタイムで得られる知見を活用しつつ、意思決定プロセスの質と、ガバナンスへの信頼性を高めることが可能です。

組織レベルでレジリエンスを高めるためには、やはり基盤を整えデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)を推進することが必要です。そのためには、SAP S/4HANAを導入し、そのための第一歩を踏み出しましょう。

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